今後二度と平成15年度全日本大学バレーボール男女選手権大会の決勝トーナメント抽選会
における過ちを繰り返さない対応策として、杤堀申二副会長を委員長とする綱紀粛正委員会が
設置された。
この委員会のメンバーは
委員長 杤堀 申二 (全日本大学バレーボール連盟副会長)
委 員 久保田邦宏 (全日本大学バレーボール連盟常任理事)
委 員 菅野 健 (全日本大学バレーボール連盟副理事長)
委 員 山本 章雄 (全日本大学バレーボール連盟理事)
委 員 森下 譲二 (全日本大学バレーボール連盟副委員長)
以上5名が指名された。
以下に2月29日に行われた全日本大学バレーボール連盟 総会 において、綱紀粛正委員会
からの提言を掲載する。
提言1 学連役員の責任
学連は学生が主体的に活動をする場であり、このことは飽くまでも尊重されるものである。
しかし対外的な事項への対処、学連規約や競技規則の遵守、モラルやマナーに関する一般
的社会通念についての学連役員の助言等は、より積極的に学生に対して行うこととする。
学連役員は健全な学連の発展と運営に指導と監督をする責任を持たなくてはならない。
各地方学連は理事長、委員長等を中心に、それぞれの大学から推薦されてくる学連委員に
対して、計画的にガイダンスを行いその資質向上に努めることとする。
提言2 チームや指導者の責任
バレーボールを愛好する者は競技規則、学連の規約に精通し、試合相手や審判に対しフェ
アープレーの精神に従って競技と練習に最善の努力を払わなくてはならない。
勝利至上主義のみに走ることにより品位や品性を失った取り組みを避けたいものである。敗
北することも真摯に堂々と受け入れる態度も育成して欲しい。
悪というべき薬物・差別などは断固受け入れず、常に生き生きと進歩向上するよう責任をも
って指導すべきである。
ゲーム中のモラル、マナーについても相手に対しての中傷、誹謗、故意による反則、審判
員に対しての執拗なアピール等の行為は、何としても慎みたいものである。このような行為
に対して指導者や審判員は厳しく対処しなくてはならない。
提言3 学連委員の責任
全日本大学バレーボール連盟加盟の各チームは、学連委員の選出を行い学連の運営活動に
あたっている。各チームは新チームの発足とともに役員を選出されるが、その際主将、主務
と並んで学連委員の重要性を認識した上で選出すること。
学連委員は大学チームと大学連盟の重要な橋渡しの役割を持つと同時に、学連委員として
学連での活動は、公正中立の立場で運営活動に当たることのできる人材でなくてはならない。
当該大学のみの私利私欲に左右されることのないようその任の重要性を理解する必要がある。
又、学連委員として新たに活動するものに対して、それぞれ連盟の理事長や学連委員長等
による資質向上のためのガイダンスは定期的に計画し、意識の高揚、任務と役割、連帯感など
を養うこととする。
加えて幅広い人材確保のため学連運営委員としての協力者を公募し、新しい協力体制を
構築する方向性を探る必要がある。学連委員はその人数のわりに日増しに任務の量が拡大し
煩雑となり、一人の委員の負担増につながりかねないのである。効率的、合理的にそれぞれの
責任を全うすることが求められている。
一方、大学から推薦され学連委員になった者が、学連委員として不適格であると判断された
場合、理事長は議を経て加盟チームに、より適切な人選を再度願う処置が取れるようにする。
提言4 大会運営についての新たなる対応
(1)シード権について
全日本大学選手権大会のシード権については、前年度の実績によりそれぞれの学連
に与えられることになっている。
@全日本大学選手権大会のシード権に関しては、学連総会の席で競技委員会から
文書によって明確に示し、周知徹底を図ること。
(2)組合せ抽選について
今回の不祥事件は抽選における中立性とそのチェック機能の欠如がもたらしたもの
と言える。
抽選会をいかに公正かつ中立性を保ち運営するかについては競技委員会を中心に
さらに工夫をこらす必要がある。
@ 公正中立の立場にある者を「抽選立会人」として複数名選出する。選出は抽選会
の席上で抽選対象チーム以外の者の中から選出する。
(例えばシード枠については関東・関西学連が対象となる場合は、それ以外の学連の
委員が立会人となるなど)
A 抽選棒による抽選方法を改め、抽選箱・抽選機・コンピューター等を利用する方法
を取り入れる。
B 競技委員会の責任者及び立会人によるダブルチェック機能を活用させる。
(3) 全日本大学代表選手選出について
@ 強化委員会が中心となり候補者の推薦を行い、会長・副会長会議の議を経て決定する。
A 幅広く高い資質の人材確保を求める意味で選考基準を明確にし、対象者に対してトライ
アウトの方法なども取り入れ、意欲と自覚に満ちた選手を選考する。
(4) 大会における各賞候補者の選出について
@ 大会実行委員会は原行通り事前に選考委員を任命し任命された委員は関係する
試合を観戦し、データー等を収集することにより候補者の選考に当たる。
A 対象となる選手の選出基準や評価に関する観点を明確にし、より客観的な選考が
できるようにする。
(5) 全日本大学バレーボール連盟規約について
@ 第7章の懲罰に関する規約の第35条に懲罰の規定が示されている。今回の不正
行為に対して一ヵ年の出場禁止の処分が適用された。
今後、違反事項別の罰則の規程について検討を加えていくことが急がれる。
以 上
平成16年2月16日
綱 紀 粛 正 委 員 会
委員長 杤堀 申二