バレーボール定期戦観戦記

第1試合

全早稲田大学−全慶應義塾大学

    25−19

    25−21

    25−21

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     3−0

 

第2試合

全早稲田大学−全明治大学

    26−24

    25−19

    25−22

―――――――――――――

     3−0

 

第3試合

全明治大学−全慶應義塾大学

   21−25

   25−21

   25−23

   15−25

   15−12

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    3−2

 

 全早稲田大学が4年連続の25回目の優勝を飾った。優勝回数は、全早稲田大学25回、全明治大学17回、全慶應義塾大学6回、同率9回(勝敗のみを算入するため)となっている。

 バレーボールに伝統と歴史あるこの3校は、ビッグスリーと呼ばれた時代もあり、かつては1部リーグを賑わせた。この定期戦を見ていると、3校がリーグ戦でぶつかりあうそんな日の再来が待ち焦がれているようにも感じられた。

 

12月には、早関戦、慶関戦(関とは関西学院)といった定期戦も実施される。是非とも足を運んでみてはいかがであろうか。

 

 全早稲田大学−全明治大学

 

 試合に沸く先輩方

去る11月3日()、早稲田大学記念会堂にて第57回全早慶明バレーボール定期戦が行われた。

 

 戦後、学生のレベルの低下を防ぎ、かつ向上させるために往年の名手の出場を仰ぐという豪華メンバーによる夢の試合の実現ということから始まった定期戦である。全早慶明の“全”とは、単なる大学としてではなく、現役及び卒業生によりチームが構成されているという意味で各大学の名称の前に全が付いているのである。よって、参加チームは、全早稲田大学、全慶應義塾大学、全明治大学の3校となっている。また、開始当初は戦後のインフレの社会情勢を反映して窮迫していた財政の改善に一役買っていたという事実もあった(尚、当時の入場料は30円)。それに、観客は7000人余りにも上ったというのだから驚愕である。アマチュアスポーツの興業化、在り方を開示した定期戦なのである。

 現在における定期戦には、バレーボール界の発展はもちろんとして、試合を通じて交流を行い、かつ日ごろの練習の成果を試すという意味が大きい。それに加え、卒業生がかつてのチームメイトや好敵手とのコミュニケーションを図る絶好の機会ともなっている。

 

 試合の方は、全早稲田大学こそVリーグの試合数増加に伴う影響で現役のみのチームとなったが、全慶應義塾大学、全明治大学は所々で実業団チームにて活躍するOB選手を起用するなど大学の歴史の深さを感じさせた。また、試合の傍らでは、大熱狂して母校を応援する卒業生の姿があり、リーグ戦とは違った一面も見ることができた。試合に出場した慶應大学OBの五十嵐邦義氏(現在、東京三菱銀行にて活躍中)からは、「このような試合に呼んでいただいた宗雲監督に感謝しております。参加することに意義があると思っておりますが、後輩達の活躍を激励するためにお受けしました。このような伝統のある定期戦が行われることは現役とOBをつなぐきっかけとなるので、今後も続いて欲しいと思います。」と、試合を観戦した早稲田大学OBの中村功氏からは「戦後の昭和23年から、今回57回目の全早慶明バレーボール定期戦は、企業が手放す実業団リーグとは違い、永遠に不滅です。今回、観戦して感じることは、観客が少なくもう一つ盛り上がりに欠けた中で、各大学それぞれ特色を出しつつも、闘志溢れる慶應の健闘が一際光った。実際の力の差は、あまりなく気迫というものが優勝への条件である。かつては、前日の夜にミーティング、試合後にはレセプションが開催され、現役とOBが親睦をより深める機会があった。しかし、ここ2、3年では、それらがなくこの定期戦の主旨からも復活を望んでいます。観客動員数の増加、実業団選手との混合チームで全早慶明バレーボール定期戦を盛り上げ、日本のバレーボールの牽引者となるべく、関係者各人の更なる努力を期待しています。」といった、この定期戦に対する愛着のある言葉も聞くことができた。

 

 また、この日全明治大学監督の海野武氏は、選手及びスタッフとして通算10回目の出場となり、大会会長水野忠夫氏よりトロフィーと表彰状が授与された。試合後、海野氏からは、「今年も早稲田の現役チームには勝てず、4年連続の順位となってしまったが、この伝統ある全早慶明は各チームのOBと現役との交流及び、その親睦を兼ねた日本一の定期戦であると自負しております。嘗ては、この定期戦の各チームからは全日本の中心選手が出場し、1万人からの観衆と、大応援団を率いての大会でありました。しかしながら、関東大学の1部で活躍しているのは早稲田大学だけであり、明治大学も慶應義塾大学もこの早稲田大学に追いつき追い越し、大学のトップを競い合い大学界のリーダーとして、大学バレーボールの発展、強いては日本バレーボール界の発展に寄与して行きたいと願う者の一人であります。なお、この度の第57回大会において10回出場記念表彰を授け光栄に存じますと共に、選手で4年・監督で6年と多くの出場機会を与えて頂きました諸先輩の方々に厚くお礼申し上げます。これからも微力ながら出来る範囲で後輩の指導と、バレーボールの発展につくしていきたいと存じますので、今後とも宜しくご指導ご鞭撻のほどお願い申し上げます。」と、非常に感慨深い言葉を聞くことができた。